【美術展訪問記】フィンランド・グラスアート展
東京都庭園美術館で開催されている、フィンランド・グラスアート展に伺いました。
北欧のガラス作品展示はいろいろなところで楽しませていただいていますが、なんと言っても本展示の素晴らしいところは、朝香宮邸のアール・ヌーヴォー建築と、フィンランドの超一級作品のコラボレーションです。
1933年に竣工された邸宅は、オイヴァ・トイッカはじめ同時代前後に生まれたデザイナーたちの作品と相性ぴったりです。
そのうえ今回、作品・建物とも写真撮影OKで、図録に残らない思い出を持ち帰れると思うと、いやが応にも気持ちが盛り上がります。
本展示作品はフィンランドのビジネスマン・Kyösti Kakkonen(キュオスティ・カッコネン)氏のコレクションを、フィンランド大使館の協力でお招きしたものです。
氏はフィンランドの工芸品を守るためにガラス作品のコレクションを始め、現在は膨大な所蔵品の展示会を世界各地で開催、フィンランドという国の普及に努められているとのこと。
会場は本館・旧館合わせて100点を優に超える作品がぎっしり。北欧ガラス好きにはよだれが垂れそうな空間です。
しかも驚いたことに、ケースに入ってない作品も多く、間近で見ることができます。わたしがとても好きなグンネル・ニューマンの作品(1,4,5枚目写真)も、じーーっくりと対面できて眼福でした。
細かな装飾やサインが入っているものもあるので、お持ちの方は単眼鏡やルーペがあれば隅々まで楽しめそうです。
大切にされているコレクションのため、もちろん作品に傷などはなく、最高な状態です。
ガラス製作を学んでいらっしゃる様子の方々も、製法を話しながら真剣にご覧になられていました。
先述のように写真OKのため、ちびまる子ちゃんのたまちゃんのお父さんのごとく、膨大な量の写真撮影をしてしまいました(*´-`)
空間も含めて写真を撮るなら、比較的空いている平日がおすすめのようです。
たまたま21時閉館の金曜に伺ったので、日の入りまで移り変わる風景も含めて、ゆっくり楽しむことができました。
建物の窓から広々とした庭園が覗き、ちょうど夏にぴったりの展示だと感じました。
開催は9/3までですので、機会があればぜひ。
2023年秋にはアアルトの映画も日本公開になるので、それも楽しみにしたいと思います♪