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デンマークの近隣国・ハンガリーの作品を紹介させていただきます。
戦後のハンガリーで活躍した画家Tóth B. László(1906-1981)による室内画です。

風景画・静物画等で長く人気を博し、穏やかな作風を得意とした画家です。
本作は特に色あいとモチーフの調和が美しく、ぜひご紹介したいと思いました。

暖色の室内と、うつむき加減に新聞を読みふける人物で画面が構成されており、眺めていると暖かな気持ちが湧いてきます。
絵画っていいなぁと改めて感じる作品です。

画面は画材が定着し綺麗な状態です。

額はオリジナルで経年感はございますが、シルバーの塗装から地色の朱が覗く魅力的なフレームです。押さえ金具などを交換し、額を磨いてあります。

個人的にはぜひ額も含めてお楽しみいただければと思いますが、額交換もご相談可能です。

額の上部に取り付け用の金属のフックがついており、ユニークな特徴になっています。フックでも紐でもどちらでも取付できる仕様でございます。

Tóth B. Lászlóは1906年にハンガリーで生まれました。

22歳で美術学校を卒業後、恩師であり国民的な油彩画家Szőnyi Istvánのもとで3年間教鞭を執ります。

その後近隣のポーランドへ研修に赴き、見聞を広げます。帰国後は何度も個展を開催し人気を博しました。
花や庭をモチーフにした作品が多く、個人宅を飾る絵画を数多く製作していたと想像できます。

現在はハンガリー国立美術館などで彼の作品を鑑賞することができます。