Forest road – Thorvald Hagedorn-Olsen

デンマークの画家・Thorvald Hagedorn - Olsenによる油彩画です。

製作は1960年で、早くから人気を確立した彼がキャリアの円熟を迎えた時期の作品です。
青を多く用いる作家にしては珍しく、画面は緑で構成され爽やかな雰囲気です。
ラフなタッチに見えますが緑林の木漏れ日が遠近法で的確に表現され、上から照明を当たると画面の光が揺れ動くようにも感じます。

質の高い額も相まって普遍的な美しさと貫禄があり、彼の絵に捧げた長い年月が生み出した傑作だと考えています。

本作は縦長で比較的大型のため、飾る空間に収まるかご質問いただくことがございます。

掛け紐位置が高いため、横長作品の釘とほぼ同じ高さで掛けられますが、ご不明な点がございましたら、CONTACTからお気軽にお問い合わせくださいませ。

作品状態は大変良好で、ほぼ製作時のままと思われます。

金の額は作品に付属したオリジナルのものです。額を磨き、金具を交換しています。
額と画面の間のフレームは、作品の色合いに合わせてグレーの布貼りを日本で施しました。さらに内側の細い木枠は合わせてグレーに塗っています。

画面の質感をお楽しみいただけるようガラス・アクリル板は入れていませんが、ご希望の場合はCONTACTからお尋ねくださいませ。

Thorvald Hagedorn - Olsen / トヴァード・ハゲドン・オルセン（1902-1996）

1902年にデンマークの中ほどにある市街地・スヴェンボーで生誕。工業学校で学んだ後にパリ留学を経てデンマーク王立芸術アカデミーを卒業。数多くの表彰を受け絵画・彫刻・陶芸のキャリアを邁進します。
深い青と太い輪郭線を自身のスタイルとし、デンマークの風景や人々を穏やかな筆致で描き上げました。さらに作品で普遍的なメッセージを表現することに長け、オーフス（デンマークの第二都市）の市庁舎壁画を手掛けるなど、社会的に広く活躍しました。幾多の功績により1936年のベルリン夏季オリンピックで開催された美術競技会（スポーツを題材として作品を提出するもの）に、デンマークを代表して出展しています。
息子のJepppeとBent、娘のBodilも長じて、父の作風を強く受け継いだ芸術家となりました。

【展示等実績】
・デンマーク芸術協会名誉会員、協会主催展覧会への出品多数
・ベルリン夏季オリンピック（https://www.olympics.com/en/athletes/thorvald-hagedorn-olsen）
・Hagedorn家出身者による作品展 (1983)
・生誕90周年個展（1992）　等