【美術展訪問記】ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家
こんばんは!今晩の東京は雪です。
先日、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている山野アンダーソン陽子さんの展示に行きました。
山野さんはスウェーデン最古のガラス工場のKosta(コースタ)で学び、スウェーデン王立美術デザイン大学卒業後、スウェーデン・イギリス・日本で活躍されている作家さんです。
クリアガラスを追求し、スウェーデンの著名なガラスデザイナーであるインゲヤード・ローマン唯一の弟子とのこと。展示中の美しい写真は三部正博さんです。
本展は、山野さんのガラス作品をモチーフにスウェーデン・日本などからの18名の画家が作品を描き、同時展示する企画です。
訪問してみると、天井の高い贅沢な空間に作品が美しく並び、特別な体験をすることができました。
(また東京オペラシティだからか、投影動画の音質がすごくよい気がしました…!)
山野さんの作品は、手ふきのテクスチャが素敵です。
山野さんのガラスが透明だからこそ、相手のアーティストの作品でガラスが色づくようです。
ちなみにわたしが一番印象に残ったのはYlva Carlgren(イルヴァ・カールグレン)さんとの共作です。
絵画作品は、ガラスがつくりだす光と影を表現するため、繊維質の強い紙に水彩でグラデーションが描かれています。
家に飾って毎日眺めたいような作品で、イルヴァさんの他の作品も見てみたいと強く感じました。
他にも数点作品をご紹介します。
木村彩子さんとの作品。チューリップ型のグラスがかわゆい。
石田淳一さんとの作品。ガラスのピッチャーへの誰かの映り込みが描かれています。
山野さんのファンの方はもちろん、ガラスと絵画のコラボレーションが気になる方も、スウェーデンの現代作家について知りたい方にもオススメです。
本展は広島・東京の後、熊本市現代美術館へ巡回予定です。