【美術展訪問記】デイヴィッド・ホックニー展

Blog

東京都江東区の 東京都現代美術館 で開催中の"デイヴィッド・ホックニー展”に行きました。

デイヴィッド・ホックニーは、今月行った三沢厚彦展 で犬の線画作品を見かけ、うわーっ!魅力的な絵だなぁ!と思い調べてみたところ、なんと東京で展覧会が開催されていたのです。
こういう偶然があると、より一層訪問が楽しみになります。

東京都現代美術館は"クリスチャン・ディオール展"の大盛況が記憶に新しいですが、今回の展示もSNSで"ぜひ見るべき"との評判で、わくわくしながら足を運びました。

展示会を見終えてわたしも、すぐ誰かにおすすめしたい!と感じました。
デイヴィッド・ホックニーの作品と、東京都現代美術館のひろびろとした建物が合わさり、アミューズメントパークに迷い込んだような楽しい体験です。
ディオール展もしかりですが、テーマとスペースを枠にとらわれず組み合わせて、予想外でユニークな空間を作り上げる企画力がすごいなぁと思います。

エッチング、リトグラフ、iPad、アクリル、フォトドローイング、木炭、クレヨン、プリント、銅板、スクリーンプリント、映像、AR(拡張現実)で動く絵、油彩と、展示作品だけでもこれだけのバリエーションの技法で作られた作品が並びます。

わたしが特に気に入ったのが、"2つの椅子を行き過ぎて(Walking Past Two Chairs)"という、額に紙の絵を入れて、さらに額と額のガラスにペイントを施した作品です。ガラスに手を加えるというのが新鮮でまじまじと眺めてしまいました。

また、後半は壁一面の風景画や映像が続きます(製作過程が映像で公開されています)
デイヴィッド・ホックニーは身近な風景として小道や木々や車などを描いているのですが、展示を見ているわたしたちも含めて一枚の風景画のようになるのがおもしろいと感じました。

人によって、作品からの発見や感じることはさまざまだと思います。ぜひ誰かと一緒に出掛けて、体験して、感想を話し合いながら見たい展示会だと思います。

高い天井やひろびろとした空間を活かした展示は東京都現代美術館の建物ならではで、海外の方にも勧めたい美術館です。
ベビーカーの貸出があり、小さなお子さんと一緒に利用しやすそうなのも素敵です。

常設展にもデイヴィッド・ホックニーのリトグラフとエッチングがあり、こちらも要チェックです。

写真はiPadで描かれた作品の数々です。写真で見ても映えるのがすごいですが、実物や他の作品をぜひリアルで見ていただきたい!と思います。