【美術展訪問記】宮本三郎記念美術館 絵画の変奏曲
こんばんは^_^
2月の連休の初日、世田谷にある宮本三郎記念館に行きました。先日世田谷美術館に行ったときに、分館であるこちらのポスターが気になっていたのです(写真を公式HPからお借りしました)。
宮本三郎は1905年に石川県小松市生まれ。15歳で画家を志し、複数の画塾で腕を磨きました。
20代から個展を開催、日本の洋画壇の中心として亡くなる直前まで筆を執りつづけ、画家として人生をまっとうした人です。
常にスケッチブックを持ち歩き、目の前にいない競輪選手を描くことさえできたとか(宮本三郎素描展 舞妓 カタログより)。
戦後、優れた画家を探していたGHQが、戦争画を描いていた経歴を気にせず作品製作を依頼したという逸話もあるそうです。
若い頃は本の挿絵の売れっ子でもあり、〆切続きの日々に疲れて渡ったパリでも、模写と絵画鑑賞三昧に明け暮れたそう。
亡くなる直前に書いた作品も展示され、揺るぎない絵画への姿勢に胸を打たれました。
写真は撮れませんが、今回展示は暖色の婦人画が多く、マティス(渡欧時に面識があったそうです)が好きな人に特におすすめです。
他にも画風は多岐に富んでいたようで、別の展示にも来たいなと思いました。
世田谷に来るといつも同じことを考えている気がしてちょっと恥ずかしいですが、近くにおいしいケーキ屋さんなどもあって(わたしは近くにあるロワールさんのブランデーケーキのファンです)、楽しおいしい訪問でした。