【美術展訪問記】白井美穂 森の空き地
こんにちは、シドゥです。
東京は12月まであたたかったのですが、年が明けてからものすごく冷たい風が吹く日があります。
府中市美術館で開催されている白井美穂(しらい・みお)森の空き地(2/25まで開催)に行きました。
府中市美術館は先日行った「インド精密画」展が記憶に新しいところですが、展示の雰囲気も会場の使い方も、さらには常設展もガラッと変わっていて、今回も楽しめました。
白井美穂さんは東京藝術大学油絵科を卒業後、オブジェを中心とした現代アーティストとして長年にわたり活躍されている方です。
会場は大きなオブジェが点々と展示されており、白井さんによる詩のような解説を見ながら回るようになっています。
オブジェは一見「これ、なんだろう?」となるものばかりで、表題や解説を見ながら読み解いていくことになります。
たとえば、写真のパーテーションとブロックを組み合わせた作品の表題は《永い休息/立ち入り禁止》です。
他にも「壁に吊り下げられたテーブルの下に吊り下げられたシャンデリア」「クグロフ型の火山」「シルバー塗装の板に椅子とイミテーションツリー」など、文字にするといったい何ごと?という事態です。
(ぜひ現地でご覧いただきたいです!)
たとえば最後のものは《Table》という作品(テーブルはないのに!)で、「金属のように見える木の板の上に、木製の椅子とプラスチックの木を置くことでの違和感」を狙っているそうです。
わたしが美術を人生のパートナーのように大切に思うのは、「正解がないこと」や「見えるのにわからない奥深さ」を考えるのが楽しいからなのですが、本展示はそれを感じるのにうってつけだと思います。
作品を見ながら考える、、、というより実際は、ほぼぼーっとすることで、リラックスしてストレス解消になったように思います。
府中市美術館はいつも新しい世界を見せてくれるので大好きな美術館です。
常設展では動物の水墨画や現代アート、また今回はカフェで「みはにのしごと展(ディスプレイがとってもかわいい!)」というテキスタイルの展示もされており、1回で3粒おいしい訪問時期でした。
公園には紅梅が咲きはじめており、春が少しづつ近づいているようです^_^
来週は、白井美穂展とコラボレーションしている東京都現代美術館の豊嶋康子さんの展示に行ってみようと思います。