【美術展訪問記】豊嶋康子 – 発生法 天地左右の裏表

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こんにちは、シドゥです。
1月末に東京都現代美術館に行きました。

(現代美術館には昨年何回も足を運んだので、4月からお得な年間パスポートを買おうか考え中です。)

今回は現代芸術家の豊嶋康子さんの展示です。

展示のリーフレットがとてもかっこよく、行くことを決めました。
A4に折り畳まれ、作品がカタログのように並ぶわくわくする内容です。チラシ規格の印刷でこのスペシャル感、すごい!

展示表題は"発生法 天地左右の裏表"で、結果は同じに見えるけど成立と経緯が違うもの、や、他者からの評価で成立するじぶん、などを考える内容です。

といっても、展示作品の写真を見ていただいた方が早いかもしれません。

こちらは一見、一度折られた折り紙ですが、実は折り目のついた紙をカラー印刷したまっさらな紙

抽象画のようですが、色ガラスを層にして多色を作ったオブジェ

2色の色鉛筆…ではなく、1本の2色鉛筆の中心部分を削ったもの。子どもの頃にやったら怒られることが堂々と作品になっているのが痛快です。

怒られるシリーズ第2弾。三角定規や分度器を"プラスチックの板"と定義し直し、定規の機能をなくしたもの。

卵の殻を細かくして貼るという、すごく手間がかかる蒔絵の手法を、あえて卵型にほどこしたもの。

今まで受け取った自身の宛名をコラージュした作品。この作品に限らず、5年や10年のスパンで製作された作品が数多くあります。

ハンコの範囲を、押印面だけでなく側面にまで拡張した作品。その手があったか!と目から鱗で、わたしのお気に入りの作品です。

最後に館のカフェの、展示に合わせて変わるメニュー。美味しそうです。

他にも作品と見どころがたくさんあり、別のコレクション展と併せてほぼ半日滞在していました。

おもしろそう、と感じたら足を運んでいただければ幸いです。ご訪問の際は、足が疲れない靴がおすすめです^_^