【美術展訪問記】青森県立美術館 – 奈良美智展

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青森旅行の2日目は、青森駅からバスで青森県立美術館に行きます。

ちなみに昨晩は地元の方おすすめの"ごじゃらし"さんで、青森の幸と日本酒を楽しみました(о´∀`о)
イカが透明でお皿の柄が透けています!

青森県立美術館では2/25まで奈良美智展の開催中です。
原画を初めて見たのですが、絵の具の質感がものすごい。印刷では映らない微妙な色合いと奥行きがあり、正面と横とでは表情が変わります。製作写真を雑誌で見たところ、幾重にも下塗りを重ねているようです。

青森へ足を運んでほしいという奈良さんの方針で、巡回がありません。見られてよかったと心から思いました。

本棚から、反戦そして反核活動に参加している奈良さんの思考の一部が見えます。

高校時代に青森でロック喫茶を立ち上げるなど、ひろい興味を持ち続けている奈良さん。

初期の立体作品。現在は土や木などの自然素材を用いることが多いそう(Casa BRUTUS 2023年12月号より)

あおもり犬は雪に強い。

奈良さんが、ものづくりの力・コンセプトをつくる力・行動力を兼ね備えた偉大な芸術家さんだと、改めて認識できる盛りだくさんの展示でした。

青森県立美術館は2006年に開館した新しい美術館で、建物のデザインが現代的です。

写真にはないですが美術館の黒壁は、近くの三内丸山遺跡の採掘面から着想を得、INAX社の技術で土を固めて造られているそうです。

また県立美術館の近くに、世界遺産である三内丸山遺跡センターがあります。

こちらもものすごく充実しており、熱中してお話を伺いました。
縄文時代の気候は、仙台ほどの暖かさだったそう。それでも冬は寒かったと思うのですが、毛皮や火などで凌いでいたと考えられるそうです。

旅行中、コンビニで雪宿りさせてもらったり、道を案内いただいたり、青森の方の優しさを感じました。

旅行記にお付き合いいただき、ありがとうございました!